大塚国際美術館②定時ガイド
大塚国際美術館でGW期間のみ実施されている
定時ガイド増便に参加しました。
B3(古代・中世)とB2(ルネサンス・バロック)を廻る40分のコースで、予約は不要。
わたしの参加回は品のある年配の男性が説明してくださいました。
↓以下ネタバレです。
まずはこの建物。
鳴門公園という場所がら景観維持のため
13メートルの高さまでしか建てられず
地下3階地上2階の造りになっているそう。
以下、ガイドさんの説明を必死こいてメモした内容を記します。
・システィーナ礼拝堂
日本でいうと豊臣の時代に作られた。
ミケランジェロは本職が彫刻家なので
絵も彫刻のように筋骨隆々としている。
天井に描かれた『アダムの創造』で
父なる神の指とアダムの指とが触れ合おうとする場面は
映画『ET』のあの有名なシーンの元になっている。
正面にある『天国と地獄』はミケランジェロが60歳のとき描かれた。
キリストが審判をしているが、地獄行きの人のほうが多い。
・エルグレコの祭壇衝立復元
純金で作られているため、この作品には触れることができない。
・聖マルタン聖堂
・スクロヴェーニ礼拝堂
壁画だけではなく地面も現地と同じ作り。
地面にある白い星形はマリア様を表している。
・ヴィーナスの誕生
1,000年振りに描くことが許されたヌード。
ただしこれはギリシア神話にまつわる絵画なのでヌードOKだが
キリストに関するヌードはNG。
・サンマルコ広場の聖十字架遺物の行列
ルネサンスからこの作品のような遠近法が復活した。
・最後の晩餐
修復前
修復後
裏切り者のユダは顔が黒く描かれている。
裏切りの報酬の銀貨30枚を手に握っている。
修復後、イエスの右こめかめに釘穴が発見された。
これは遠近法の消失点。
この美術館に飾られている作品の版権は
イタリアの作品なら10年契約、
ピカソの作品は1年契約、といった感じで更新しており、
お値段は秘密とのこと。笑
きっとお高いんでしょうねぇーー。
わたしはなんの知識も持っていないので
ガイドの方の説明のおかげで作品の歴史的背景など知ることができました。
もうひとつ予約していたガイドの時間の関係で
40分のショートバージョンのこのツアーに参加しましたが、
次の機会があれば通常の2時間のコースに参加してみたいなぁと思いました。